カテゴリ:トラウマとカウンセリング



トラウマで身体が固まってしまう方へーソマティック・アプローチのご案内
トラウマ体験を受けると、その対象相手と似たようなタイプの人を前にすると、身がすくんで動けなくなったり、頭が真っ白になったりする人がいます。それはある意味、そういう状態になることで自己防衛をしているのです。しかし、生涯そのような事が続くとそれは人間関係や社会生活で支障をきたし、自分自身も苦しめることになります。ここでは、そのような生きづらさからの解放を目指したカウンセリングによる取り組みをご紹介いたします。

複雑性PTSD(トラウマ)で苦しまれている方へ
PTSD(トラウマ)に関しては、ご存じの方も多いと思いますが、複雑性PTSDという言葉はご存じでしょうか? PTSDが災害や暴行など特定の場面での強いショック体験に対して、複雑性PTSDは長期に渡って、虐待やいじめなどの苦痛を伴う体験を受け続けることによって生じるトラウマのことを指します。主に、幼少期から子供時代に苦痛を伴う環境で育ってきた方に多く見られます。親から虐待を受け続けたり、威圧的な態度を取られたり、自己を否定されたり、緊張を強いられるような環境で長期に渡って過ごすと、成人してからも親と似たようなタイプの人に対して恐怖を感じたり、常に周囲に対して責められはしないかと過度に神経を使ったり、頭の中は常にいろいろな思考が駆け巡り、心が休まる暇がありません。その緊張から逃れるためにアルコールや薬物などの依存症に陥ることも少なくありません。なぜ私はこんなにも人間関係で苦しいのだろうか?と悩まれている方、その陰には複雑性PTSDが隠れているかもしれません。少しでも思い当たる方がいらっしゃいましたら、ぜひご一読いただきたく存じます。あなたの心が少しでも癒されますように。