自分の中の健康な力をイメージする

●迷いの多い人に見られる特徴。
完璧を求めるタイプの方は割と迷いが生じることが多いのではないでしょうか。完璧を求めるという心の奥には、失敗することへの恐れが潜んでいます。そのためにより慎重に答えを求めるのです。そして慎重のあまり決めなければならないタイミングを逃して後悔することも考えられます。
また、完璧を求める方に見られる特徴の一つとして、考え抜いて決めたことに対しても後悔が生じることが挙げられます。要するに満足することが無いという事なのです。
●なぜ、満足感が得られないのでしょうか?
理由の一つとして考えられることに、幼少期から満足感を得られずに育ってきた可能性が挙げられます。アダルトチルドレンの方に見られるように、子供の時に親から健全な愛情を受けた感覚が無いと、いつも満たされない不安感が付きまとうようになります。親から肯定された経験が少ないと自己肯定感が低く、自分の決めたことへの自信が得られません。
その結果として、自分が選択しなかったものが良く感じたり、選択したものに関しても思ったものと違って感じたりと、後悔の念が生じやすくなるのです。愛情と、迷いを結びつけるのは強引に感じる方もいらっしゃるかと思いますが、迷いの裏には不安が潜んでいると考えれば、愛情と全く関係が無いとは言えないのではないでしょうか。
●自分の本当の気持ちがわからない。
また、迷いの多い人に見られる傾向として、自分が本当はどうしたいのかがわからない、と言う方もいらっしゃいます。これも、自尊心が育っていなかったり、自分に自信が無かったりする方に見られるケースです。親の顔色を伺うような育ち方をすると、自分の気持ちがわからなくなってしまうのです。また、自分の好きな事や、やりたいことを否定されてもそのような状態になってしまいます。
自分軸で決められないので、迷うのは当然ともいえるでしょう。人に決めてもらったとしても、自分で決めた事ではないので、満足感は得られづらいのです。
●自分の中の健康な力(心)に尋ねるマインドフルネス。
完璧を求めたり、失敗を恐れたり、不安感が強かったり、満足感が得られなかったり、自分の本当の気持ちがわからなかったりと、迷いが生じる理由は様々なものが挙げられますが、実際には複数の理由が入り混じっていることがほとんどです。
それでも、自分の本当の気持ちに気づくことは物事を決めるにあたってとても大切なことです。そのための方法として、自分の中の健康な心に尋ねるマインドフルネスがあります。それでは、そのマインドフルネスはどのように行うのでしょうか?
●自分の中の健康な心をイメージする。
まず、大切なのは「全ての人間は自分の中に健康な心が存在する」ことを信じることです。身体に自然治癒する力が備わっているように、心も病んだ状態から良くなる力が自らの内側に存在するということです。その力を心理用語で「レジリエンス」と呼びます。
その力はそれぞれが自分で見出していくものなのですが、ここでは一つの例を挙げてイメージしてみましょう。
人間の腸には、脳に負けないくらいの膨大な神経回路が集まっています。その部分に自分の健康な心が存在しているようなイメージを持って、みぞおちの少し下あたりに手を当ててみましょう。そして、静かに目を閉じてその部分に自分はどうしたいのか?何を選びたいのか尋ねてみましょう。ゆっくりと呼吸をしてリラックスしましょう。そして、頭で答えを考えるのではなく自然に答えが返ってくるのを待ちましょう。答えが返ってこなかったらいったん棚上げしてまた試してみても良いのです。
●賢明な判断、そして楽観的な考えへ。
もし、答えが返ってきたらそれは健康な心からの贈り物、賢明な判断と言えるのではないでしょうか?例え、その結果が思ったようにならなかったとしてもそれは受け容れるしかないのです。後悔したとしても、その後悔も含めてありのままを受け容れる。これは難しく感じるかもしれませんが、生きるという事は決断の連続です。そしてそれもまた訓練を日々重ねていくことで、気が付いたら迷っている時間が少なくなっているのではないでしょうか。受け容れることが出来るようになってくると考え方も楽観的に変化していくのです。
●一人ではなく一緒に取り組んでいきましょう。
これまで述べたことも、まずはカウンセリングなどを通して体験し、ホームワークとして日々取り組んでいくことで身につけることが出来るようになります。また、カウンセリングではマインドフルネス・ワークだけではなく、認知行動療法や弁証的行動療法、そしてスキーマ療法などを通して、迷いの裏に隠された心の傷の部分に焦点を当てていくことも出来ます。
マインドフルネス・ワークも含め、カウンセリングに関心を抱かれましたら、ぜひ一度お気軽にウェッピーカウンセリングルーム日野・東京宛までご連絡を頂けましたら幸いです。