辛く、激しい感情が生じた時に自分を感情から救い出す方法、その1― マインドフルネス:自分にとって安心する場所をイメージする

マインドフルネス 安心の空間

●まず、自分が安全・安心に感じることのできる空間をイメージしましょう。

自分にとって心が安らぐ空間を創造上でもよいので持っていることは、強いストレスに心が見舞われたときに非常に自分を助けることにつながります。まずは、その空間を具体的に視覚化してみましょう。

 

●なるべく静かで心の落ち着ける場所をさがしましょう。

 落ち着ける場所に身を置いたら、あなたが安心してリラックスできる空間を想像してください。私の場合は、晴れてやさしく陽光が降り注ぐ草原をイメージします。空には青空が広がりゆったりとした雲が浮かんでいます。風がやさしく皮膚をなでます。時おり小鳥のさえずりが聞こえます。暑くもなく寒くもなく心地よい気温です。

 自分の部屋や、教会、海辺、公園や昔訪れたことのある気持ちの良い風景など、あなたがほっとしてリラックスできる空間を気温や音や肌の感触なども含めてイメージしてみましょう。

 

●リラックス出来る空間に自分がいることをイメージして、気分を言葉に表してみましょう。

 その空間にいるあなたは、どのような気分ですか?

・ホッとしている。

・あぁ、幸せな気分だ。

・とても落ち着く。

などなど、ご自分の言葉で表現してみましょう。

 

●気持ちの良い空間を用いたマインドフルネスを行ってみましょう。

1.肩の力を抜いたリラックスした状態で目を閉じて何度か深呼吸を繰り返しましょう。

2.自分の安心できる空間に自分がいる状態をイメージしましょう。

3.そこでは何が見えるか、どのような音がしているか、なにか香りがするか、身体に触れる感覚はあるか、五感に作用するイメージをしてみましょう。例えば明るい日差しの中に海が見えて波の音が聞こえて潮の香りがして指先に波が触れている、など。良く冷えて美味しい飲み物を飲んでいるイメージなども良いかもしれません。

4.その空間の中で落ち着いてリラックス出来たら、その気持ちを言語化して自分に語り掛けてみてください。「あぁ、私は今とても気分がいい」など。

5.最後に、深呼吸を何度か繰り返してあなたの心地いいタイミングで、ゆっくりと目を開けて意識を現実の空間に戻しましょう。

 

●最後に。

 

自分が安心できる場所があることを常にイメージできるようになると、辛い感情に襲われて現実が見えなくなった時に、その空間にいる自分をイメージすることで心の安定を取り戻し、現実に戻ることが出来るようになります。習慣化することが鍵となりますのでよろしかったらぜひ試してみてください。あなたの心が少しでも癒されることを願って。