緊急時の対処法とは？そしてその活用法とは？
家に一人でいる時、もしくは職場やサークル活動やパーティなど多くの人達といる時に孤独感や孤立感、疎外感を感じやすい人達がいます。子供の時に心理的虐待を受けた人やいじめなどにあって、対人不信や対人恐怖が心の奥底に存在する方たちに多く見られます。アダルトチルドレンや複雑性PTSD（トラウマ）を抱えている方たちなどです。本当は人と仲良く混じりたいのに人からどう思われているのかが気になって緊張して疲れ果ててしまう、自分は嫌われているのではないか、などの猜疑心に苦しめられて人の中に入っていけない。また、自閉症スペクトラム症（発達障害）の方も他人の心が読みづらいなどの特性から変わり者扱いされて、いじめやスケープゴート（団体における不満のはけ口）の対象にされて疎外感に苦しんでいる方もいらっしゃいます。そのように、孤独感、孤立感、疎外感に襲われることが怖くて人の中に入っていけなかったり、一人でいる事が怖く感じたりする方に提案したいカウンセリング療法の一つに「緊急時の対処法を用意しておく」があります。不安になって動揺した時の対処法を自分自身で身につけておくことによってだいぶ精神的負荷が下がり心も楽に感じられることでしょう。よろしかったらぜひご一読いただけたらと思います。あなたの心が癒されますように。
●緊急時の対処法とはどのようなことなのでしょうか？
ある程度の孤独感や孤立感、疎外感などは経験値によってたとえ苦しくてもやり過ごすなどの対処が可能であると思われます。しかし、時には胸が締め付けられるように苦しくなったり、その場から逃げ出したくなったり、一人でいる時は自傷行為に走りそうになったりするなど感情の乱れを処理するのが難しくなるような状況に遭遇する可能性もあります。そのような時にその感情をやりすごすための対処法が「緊急時の対処法」です。
●具体的にはどのようなことをするのでしょうか？
ストレスが生じた時の対処法をストレスコーピングと言います。このブログで色々な方法のストレスコーピングを紹介しています。マインドフルネスもストレスコーピングの一つなので、それも含めていくつか下記にリンクをはります。
これらのコーピング技法を組み合わせて対処法を構築します。組み合わせはその人が最も効果を感じられるもので良いでしょう。いろいろと試してみると良いかもしれません。
●一人でいるときと、他の人達といるときの組み合わせ例
一人で孤独感に包まれたときと他の人達の中で孤立感や疎外感に囚われたときで対処の仕方は変えると良いでしょう。例えば一人の時は、「まず私は、静かに目を閉じて自分の中の大いなる力を感じる→次に私は、自分を肯定する言葉をかける（私は愛されている）→それから私は、今やるべきことに集中する→最後に私は、がんばった自分をねぎらい好きなスイーツを食べる」というのはいかがでしょうか。次に他の人達といる時には、「まず私は、深呼吸をして呼吸に集中する→次に私は、いったんその場所を離れて部屋の外に出る→そして私は、自分をリラックスさせる言葉をかける（私は完璧である必要はない）→最後に私は、その場に戻りありのままを受容する」。
●これらの対処法をカードに書いて、感情に動揺が走った時に目にしましょう。
頭の中で考えていても、なかなか行動に移せるものではありません。視覚化することによって、何も考えずにその紙に従って行動してみればよいのです。一度や二度やってみて効果が無かったからとあきらめないでください。効果が表われるには継続が必要です。内容は試行錯誤して変えていくのもよいでしょう。この行動自体、あなたがより良く生きようとするための前向きな行動なのですから。そして成功が感じられればそれはさらに身についていき、今まで感じてきた孤独感、孤立感、疎外感自体も変化していくでしょう。
●最後に
「ウェッピーカウンセリングルーム日野」では、主に対人関係で苦しんでいる方たちのカウンセリングを行っています。カウンセラーの上原自身も、アダルトチルドレンで苦しみ、それを乗り越えた経験を持ちます。その経験を活かして同じような苦しみを抱えている方たちの気持ちに寄り添いながら、その方に適した心理療法を提供してまいります。ここに挙げた療法もカウンセリングを通して行う事でより効果的に身につけることが出来ます。お一人で苦しまずに、まずは気を楽に持ってご相談いただければと思います。お問合わせ・ご相談は無料です。ホームページ内にお問合わせ先を明記してありますで、皆様からのご連絡をお待ち申し上げます。
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