ストレスコーピング(対処法)

  人はどのような時にストレスを感じるのでしょうか?身の危険を感じた時、生活が脅かされた時、威圧的な態度を取られた時、愛する人を失いそうになった時、怒りの衝動にかられた時、不安に包まれた時、等々様々な状況が考えられます。

 

 また、人によってそのストレスの負荷の大きさも様々です。過去に虐待に合った経験をしている人など、普通の表情をしている相手でも怒っているように見えて緊張してしまうケースもあります。アダルトチルドレン複雑性PTSD愛着の問題を抱えている人などは始終周囲の人の顔色を伺って慢性的にストレスを感じている人もいるでしょう。孤独感や孤立感などに包まれている人もいるでしょう。怒りも、とても強いストレスになります。アルコール依存症の人などは怒りからスリップ(再飲酒)してしまう人も多い程です。不安感や寂しさからリストカットやオーバードーズ(大量服薬)のような自傷行為に走る方もいるのではないでしょうか。心理療法においても、過去の心の傷に触れるアプローチの時などは、怒りや悲しみなど色々な感情が生じて一時不安定になる時もあります(回復のために必要なステップでもあるのですが)。

 

 それらのストレスに対してご自身でケアするための方法がストレスコーピングです。ストレスコーピングには、すぐに効果が期待されるものから時間をかけて行う事で効果を発揮するものまで様々な方法があります。また、その方法も人によって合う合わないがあります。カウンセリングにおいて、クライエント(相談者)主体でカウンセラーと相談しながらより適したストレスコーピングの実践へと取り組んでいきます。例えば自信を失って悲観的な感情に囚われている時には、自分を肯定する言葉をかけてあげたり、不安で緊張している時は安心できるイメージを思い浮かべたり、あるいはホッとする自分の好きなものに触れたり、ストレッサー(ストレスの対象となるもの)から離れたるするなど、その人に合った方法を探していきます。他にもマインドフルネスの活用など、ストレスコーピングとして活用できる術は多岐にわたりますので、下記に掲載しているブログで詳しく述べていますので関心のある方はぜひご参照ください。

 

 ストレスコーピングと併せて、自分を苦しめている思考パターンの変容を目指す認知行動療法弁証法的行動療法や、苦しみのの原点ともいえる部分にアプローチする交流分析・人生脚本再決断療法スキーマ療法フォーカシングなどを適宜組み合わせてカウンセリングを行う事で、生きづらさからの解放や新しい生き方の道が開けてきます。ストレスコーピングやカウンセリングにご関心を抱かれましたら、お気軽にお問合わせ・ご相談ください。

 

●併せて関連するブログ欄もご参照ください。

※ストレスコーピング