依存症(アディクト)とはどのような症状を指すのでしょうか?一言で言うと、依存対象や行為無しには生きていけない状態を指します。その依存対象を手放さない限り、仕事や生活が破綻するような状態になっても、手放せない状態にまで症状は進行してしまいます。依存というよりは、もはやその対象に支配されているような状態です。依存対象には、アルコール、薬物、ギャンブル、過食嘔吐、自傷行為、性行為などが見られ、なかには万引きなどのクレプトマニア(窃盗症)の症状の方もいらっしゃいます。たとえ、依存行為が止んだとしても依存症問題の根底には本人も気づかない心の空洞や悲しみ、怒りなどが存在している場合が多く、その苦しみに耐えられずに、また依存対象に手を出してしまう(スリップする)可能性が大きいのも事実です。カウンセリングでは依存行為自体への取り組みも含めて、依存対象によって埋め続けざるを得なかった心の問題に取り組んでいくことを重視します。現在、依存症で苦しまれている方、まだ自分はそんなにひどくないと思われている方やご家族の方など、ぜひご一読いただければと思います。あなたの心が少しでも癒されることを願って。